*旅の雑学:チュニジア*
トンボ玉って何?

(1)トンボ玉とは?
様様な色模様のつけられたガラス玉で、紐を通す穴のあいた穴明き玉のこと。紀元前2000年から世界各地でつくられ、現在でもその魅力に魅せられて新しいトンボ玉の制作に励むガラス作家さんも多くいるらしい。
(2)分布地域
古代においては、メソポタミアからエジプト、西アジア、そしてもちろんフェニキアでつくられた。その後中世においては、バイキング、中世ヨーロッパにおいて制作され、近世においてはヴェネツィア、オランダといったヨーロッパはもちろん、オランダと通商関係にあった江戸時代の日本、台湾、東南アジアと幅広いエリアにトンボ玉をつくるエリアは拡大した。またこの頃アフリカでは、奴隷貿易の通貨としてもトンボ玉は使われた。それぞれの地域によって製法、素材、模様等が異なるため、出土したトンボ玉のエリア、年代の特定が可能なんだって。
(3)カルタゴのトンボ玉について知りたい!
カルタゴのトンボ玉は、もともと東地中海沿岸において発展していたガラス技術を利用してつくられたと考えられている。紀元前7世紀頃からカルタゴにガラス窯を作り、交易商品としてトンボ玉やガラスの護符を作っていたと考えられるらしい。
特徴としては他に類のない人頭型・人面型のものが多いということ。あご髭をはやし、巨大な目を持つ男性の形のトンボ玉はコミカルで見ていて楽しいし、見飽きない。他にはバアル・ハモン神に捧げられた羊や、山羊、鳩といった動物の頭部をかたどったもの、またさまざまな模様を施したトンボ玉もあるらしい。
カルタゴのトンボ玉はイタリア、キプロス、シリアといった地中海周辺エリアはもちろんのこと、ドナウ川・エルベ川流域や、内陸部フランス、エジプトのナイル河流域、南ロシアといった幅広い地域で見つかっているそうです。いかにフェニキア人の貿易が幅広いエリアで行われていたかということを示す一例になっていると思いませんか?

*トンボ玉についてもっと知りたい方は"トンボ玉": 由水 常雄著 (平凡社)を読んでみてはいかが?。

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