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November 22, 2006
食べることとは、
お堅いタイトルで始めちゃいました。おほほ。実は先週、日本食育学会の設立記念シンポジウムを聞きにいったのです。もぉー、とっても感動しました。心に「ズギューン!」と来るものがあったわけさ(何弁?)4時間近いシンポジウムのプログラムは、どれもよかったのだけど、特に素晴らしかったのが、東京農大の小泉武夫さんの講演。全体をうまくまとめられる自信がないので、一言でいうと、「食とは、受け継がれてきた文化であり、生きていくことの基本である」という精神論にも通じるメッセージ。
まとめちゃうと、ちょっとありがちになってしまうんだけど。。。食べ歩きして、うまいのまずいの言ってる自分がちょっと恥ずかしくなりましたね。いや、食べ歩きは止めませんけど、もっと料理だけではなくて、作ってくれた人や、サーブしてくれる人に感謝して、コミュニケーションをとって、料理をじっくりと味わいたいと思いましたよ。
イタリアに行くと楽しいのは、イタリアンが美味しい!ってことだけではなくて、お母さん、おばあちゃん、そのまたおばあちゃんの代から伝えられたレシピを守って、(時にアレンジを加えて)土地の素材を使って丁寧に作られている料理やワインの味以外の部分もとってもおいしいから。
地元を離れて長い私は、なかなか日本だと典型的な地元の料理を味わう機会がありません。(祖父母もかなり前に他界してるし)でも、朝獲れた魚を、夕方漁師さんが、町をまわって売りさばく風景や、祖母が、ガーゼにつつんだお茶(多分)を使ってつくる茶粥のおいしさは、心と体のどこかに残っているのだよね。特に茶粥は、ただお茶とお米を煮てるだけだと思うのだけど、どうやっても再現できない「おばあちゃんの味」で、思えばそこで、小さいながらも文化の伝承が途切れてしまってるわけですよ。あのガーゼは魔法の何か。もうないけど。・・・・考えてるだけで、涙がちょっと出てきたよ。
もっと食と文化を愛して、楽しく心豊かに生きてゆきたい、洋風やらエスニックやらに偏ってる自分の食を見直したい。そう思った午後なのでした。当日は、シンポジウムもあってそちらもなかなか良かったです。12/16(未確定らしいですが)教育テレビの土曜フォーラムでオンエアするそうですよ。
投稿者 Gina : November 22, 2006 08:18 PM
コメント
>イタリアに行くと楽しいのは、イタリアンが美味しい!ってことだけではなくて、お母さん、おばあちゃん、そのまたおばあちゃんの代から伝えられたレシピを守って、(時にアレンジを加えて)土地の素材を使って丁寧に作られている料理やワインの味以外の部分もとってもおいしいから。
まさにそれです!
だから、日本の本格的イタリアン・レストランにはあまり食指が動かないのです。
もちろん美味しいのだけれど、ただのイタリアの真似っこであるならイタリアで食べる方がいい。
で、日本の食材や技法も取り入れたイタリアンは、好きなわけです。
あるいは、自分がイタリアで食べたり、教わったりした味を
自分なりに作るほうが好き。
もちろん、イタリア食材じゃないと上手く味が出せないものもたくさんあるのですが。
わたしなんぞ、実家を出て○十年。
家が宿屋で、母も調理をするため、彼女の得意料理は魚料理です。
それは受け継いでいるつもりですが、母の鮟鱇のとも和えは、つい数年前に初めて食べました。
(子供の頃=酒が飲めない頃には、この味のよさは分かるまいと食べさせてもらえなかったみたい。
大人になってからは、ちょうどシーズン中に帰省しなかったのですね…)
母の作ったアンコウのとも和えを食べたくて来る人も多かったと父に聞かされたのは、本当につい最近。
もっと早くに教わっておけばよかったと後悔しています。
今は、母も年老いて(80歳です!)鮟鱇を捌くのも難儀なようですから。
住み込みのおばあちゃんが作ってくれた山菜料理は、
舌が覚えていて、なんとなく作ってみると同じような味になります。
でも、そのおばあちゃんは山菜を採るのも自分でやっていましたから、
一緒に山に行って、食べられる山菜をもっともっと教わっておけばよかったと…
せめて、今自分が知っていることを、次の世代につないで行きたいですね。
私には子供がいませんので、姪や甥、そして若い友人たちに。
投稿者 ぐら姐 : November 23, 2006 10:44 AM
へぇ、食通のG嬢にはエラクきた模様ですなぁ。
まー、食って文化かと思いますよ、ホント。
その土地に行って好意で出された地料理を残すなんてーのは問題外ですな。
頼んだもの、出てきたものは死んでも食うがやはり作った側への気配りですな。
まー、実は食にあまり興味がない俺ですが・・・(苦笑)
ここの写真を見ると食いたくなるのは事実です。
あはは。
投稿者 花岡じった : November 23, 2006 05:27 PM
ぐら姐さん、
先日はありがとうございました。またすっかりお腹いっぱい
食べさせていただきました。でもぐら姐さんちは野菜たっぷり
なので、翌日胃にもたれたりしないのが、素晴らしいです。
親や祖父母の時代の方が食糧事情は良くなかったはずなのに、
豊かなんですよね。食卓が。
それに地方色のバリエーションもすごいなと思います。
ぐら姐さんと私だと北と南、エリアが違うので、食べるものも
当たり前のように違いますよね。海エリアだから魚介を食べるのは
同じでも、我が家の魚は青魚と、マグロ(よこわとかも)、タイ、クエなどでしょうか。アンコウは、大人になるまでほとんど
食べたことがありませんでした。
地元のものが美味しいんだからそれを食べておけば、無理に和歌山の人間が鮭とか食べる必要もないのですよね。イタリア人は、その辺りこだわりがある人多いですが、今の我々はそういうこだわりと貫き通せてません。
とかいいつつ、おいしいならどこの料理でも楽しみたいし、知りたい!と思っている私です。
投稿者 Gina : November 26, 2006 02:58 PM
じったさん、
日本人の食べ残しの量って先進国の中でも図抜けてるらしいです。
一人あたりEU諸国の3-4倍の廃棄食料品を出してるんだとか。
小食の女性陣と食べに行くと、普通にご飯残しますからね。
胃悪くしてまで食べる必要はないんですから、仕方ないのかも
しれませんが、頼む量を調整するとか、すりゃぁいいのにと
思います。
とかまぁ、難しい話はさておいて、作ってくれた人(食材含め)
への感謝の気持ちをもちつつ美味しいものを食べていきたいですわ。
投稿者 Gina : November 26, 2006 03:01 PM
頷きながら拝読しました。
私は料理も食べる事も好きですが、残す事が嫌いです。
日本は食材のほとんどを輸入に頼っているというのに、食べ残しをするなんて、間違っていますよね。
飢えている人たちもたくさんいるし、貧しい国もたくさんある。それなのに、この供給過剰な日本では食材に感謝をして食べる事があまり無いような気がしてとても悲しくなります。
ブッフェで山盛り取ってきて平気で残したり、賞味期限が一日切れただけで平気で捨てたり、どーゆー考えをしているんだ貴様は!と頭をこずきたくなる輩がたくさんいる世の中でGinaさんみたいな人に出会えた事にとても嬉しく思いますよ。
まあ嘆いて批判をしているだけでは世の中何も変わりません。
大儀を振りかざすような事だけはしたくありませんが、何が自分にできるのかを考えるとき、それは頂いたものに感謝をして綺麗に食べる事、かな、と思っております。
投稿者 こえだ : November 27, 2006 11:05 AM
こえださん、こんばんは。
食べ方には、その人が育ってきた家の方針や考え方が
すけてみえますよね。
平気で残して捨てる人は多分母親がそういう人だったのだろうと
思います。我が家は、母親の実家が農家なので、料理を
残すことに対して、厳しくたしなめられました。
でも、おっしゃる通り、こむずかしく考えるのではなくて、
楽しく感謝しながら食べることを大切にしたいです。
また一緒にご飯食べに行きましょうね!
投稿者 Gina : November 29, 2006 11:43 PM
私も食事が生活の基本だと思ってます。
だから大学も栄養学を学んで・・・。
でもね、スペインに来るとみんな食べてるものが目茶目茶。
肉は食べるし、オリーブオイルは滝のように使ってるし(笑)
それでも長生きの国なんですよね。
やっぱり楽しく生きるのが大切なのかなぁって。
最近、料理がうまくいかなくて悩んだり、野菜を食べることに神経質になってたんです。でももうちょっと食生活を楽しみたいなぁって思うようになりました。
感謝する気持ちって大切ですね。
投稿者 オリーブ : November 30, 2006 09:21 PM
オリーブさん、
栄養学を勉強されていたのですね。
私も同僚に栄養士の方がいるのですが、
昼食の選び方にこだわりがあって(
野菜系の小鉢をたくさん摂る、とか調味料ではなくて唐辛子を味が物足りないときは使うとか)参考にさせてもらっています。
セミナーでも話があったのですが、その土地土地で
長く食べてこられたものに、人間の体は何千、何万年とかけて、
適応しているので欧米人が肉食中心なのは、
特に問題ないのだそうですよ。
それをほとんど肉食文化のなかった、草食人種の日本人が
大量に食べるのは、体に負担がかかるのだとか。
40年やそこらで、劇的に食べ物が変わったのは日本人位だ、
と危機感を持っておられました。
お肉は確かにおいしいものですが、量や体のことも考えながら、
でも楽しく食べたいな、と思ってます
(ご飯が楽しくないなんて悲しすぎますからね)
投稿者 Gina : December 4, 2006 09:03 PM
私も食べ物残すのは嫌い。幼い頃の両親の躾でこれだけは(って本当にこれだけなのが悲しいですが)守っているというか身に付いたのは、ご飯粒をお茶碗に残さないということです。「ご飯粒を残すと目が潰れる」と言われてたよ。ランチに和食はあまり行かないから知らないかもだけど。
投稿者 Y嬢 : December 6, 2006 01:47 PM
Y嬢
私も基本残すの嫌いだよ。
親にもやっぱり残すとバチがあたるって言われたし。
でも、我々の年代がそういう風に親にしつこく躾られた
最後の年代なのかもね。2-3才下の子だと、普通に残すもんね。
もうずいぶん前だけど、金城武が、中山美穂と共演したドラマが
ありました。金城は貧しい某国のスパイとして日本に潜伏している
という設定だったのだけど、金城が来日してすぐの頃に、
目の前で食べかけのハンバーガーをポイッとゴミ箱に捨てた仲間のスパイに、「こういうことが普通にできないと日本人になりきってない証拠だ」みたいなことを言われてショックを受ける、という場面がありました。
なんかあの場面が忘れられないのよね。
確かにそういう人多いよなぁと思って。
残念な国です。
投稿者 Gina : December 7, 2006 03:18 PM