思い出を笑う-イタリアの旅(1995.9.19-10.15)

9/26:フィレンツェ(美術館めぐりとファブリツィオおじさん)

アカデミア美術館に行こうとするが、入り口前の長蛇の列にうんざりしたので、先にサン・マルコ修道院に行くことにする。入り口を入るとすぐに回廊があり、中庭の花々が色鮮やかに咲いている。フラ・アンジェリコの作品は特に秀でて素晴らしいというわけではないのだが、表情がとてもやわらかくて穏やかである。壁に余計な装飾がなく、落ち着いたベージュ色であることもその印象を強める役割を果たしている。ここはとても簡素である。ドゥオモなどと比べて華やかさはないものの、しっとりとしていていい感じだ。

 大してすぐれてないなんて、なんて失礼なことを思ってたんでしょうねぇ。でもここの美術館は清貧な建物とフラ・アンジェリコの作品が気に入って、画集を買ったのですから内心とても感動してたのだと思うんですわー。

2階に、ゆるやかな低い段差の階段を上ると目の前に受胎告知が。続いて僧房が並ぶ。狭い室内には窓が1つ、そしてアンジェリコの絵。修道僧達は、この僧房内で窓を見ながら思索に耽ったのであろう。

静かな空間


アカデミア美術館に。朝と同じく長蛇の列。仕方なく並んでいると、ジプシーがやってきて前のおばさんにたかりはじめた。おばさんが、Go Away!と手を叩くと、しつこくしていたジプシー達も去っていった。

実はイタリアでは、ジプシーは思っていたほどいないなぁという印象を受けた。1ヶ月で2回しか出くわさなかった。

アカデミア美術館沿いの塀に、フランスの核実験に抗議するポスターがずらりと貼られていた。シラク大統領猿が、見ざる、言わざる、聞かざるのポーズをとっている。他にも大統領目玉核爆発バージョンもあったりして、なかなか抗議ポスターもお国柄というか味が出ていて面白い。

シラク猿


アカデミア美術館を出た後、君主の礼拝堂に。名物ファブリツィオおじさんに迎えいれられ、説明を受ける。おじさんは、英語、フランス語、イタリア語ちゃんぽんの説明で半分くらいしか分からない。(そもそも出来ないくせに、全員大学でフランス語のクラスだとか言ったのが失敗だった。)さらにマツダ、三菱(ここまでは分かるとして)、おかま、すけべと誰が教えたんやーっ!っていう日本語を話す。しかもあれもキリストの骨、これもキリストの骨と、かなり怪しい。楽しい説明を受け、Tu es tres gentileなんて片言のフランス語で例を言うと、説明のフランス語比率が増し、ますます分からない度合いと高めていく。。。。(ヤバイ)でもとても楽しかった。

ファブリツィオおじさんは、本人曰く、エトルリア人の末裔で、女好き(これまた自称)。しかしすけべと追求するとNo Noと否定。警備員のはずなのに柵の中の大理石を私達に叩かせたり、かと思えば、その後でそれを触っている観光客に触るなと怒ったり、何がなんだかわからないが面白いのだ。


ウフィツィ博物館に。またもや列に並ぶ。疲れて嫌気が差してきた。1時間ほど待ってようやく入場。時間がなくて駆け足でまわるものの、結局時間切れで途中までしか見れず追い出される。イタリア人は閉館時間には厳しい(自分が帰りたいからだろうなぁ)

『今日のご飯』

中央市場の近くのトラットリア Za Zaにて。ポルチーニ茸のパスタに野うさぎの卵巻きソテー、マスカルポーネのデザートを食べる。どれもおいしい。特に野うさぎちゃんは、うまかった。.

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