思い出を笑う-イタリアの旅(1995.9.19-10.15)

10/4:ヴェネツィア

いつものバールでパンとパニーニ、オレンジジュース(1杯につきオレンジを2個絞る、とっても贅沢)の朝食をとる。アパートから程近いここのバールは出勤前の地元の人々が朝ご飯を食べる場所らしくいつも賑わっている。

海の都では警察も船でパトロール

海洋博物館に。1階は近代のものばかりでつまらない。お楽しみは2階である。星球儀や、昔の船首、レパントの海戦の図など興味深いものがあちこちに展示されていて、わくわくする。特に儀式に使われた黄金のゴンドラの模型(残念ながら本物は1798年のフランス侵攻時に破壊されてしまったらしい)が素晴らしい。

船首には、公平、正義を表すヴェネツィアを象徴する女性の像が飾られていた

ムラーノ島に渡り、島内を散策。通りがかったひなびた、ガラス屋さんのショーウィンドーに涼やかな春の青空のような青系のミッレ・フィオーリ(花形のガラス管を切ったのを組み合わせて模様をつくり出す模様、ミッレ・フィオーリとは1000の花ってこと)を発見。鮮やかな色合いの多いミッレ・フィオーリの中ではちょっと珍しいなと思い、気になって値段を聞いてみる。思いの他安かったので、購入。値切らなかったのを、おやじが哀れんだのか(こんな高い値段で買うなんてと思ったのかな)何も言っていないのに、負けてくれた。きっと高かったのだろう(苦笑)よいおやじだ。

昼食をとったトラットリアのおやじに聞いたガラス工場でヴェネツィアン・グラスの製作工程を見学する。タバコを吸いつつ作業をしたり、手前に各国語でありがとうと書かれたチップ入れがあったり(写真左下)なんだか真摯な姿勢が足りないのである。工場の隅に失敗したガラスの破片をまとめてある所があり、そこから1つ失敬しようとするが、見つかり失敗。

ヴェネツィアン・グラスも最近では安い中国製のみやげものに押されているらしい。ムラーノ島の工場も見世物化が進むのだろうか。寂しいなぁ。

やる気のいまいち感じられない工場

本当に戻り、両親のお土産にとガラスのワイングラスを探す。細工の凝っていないタイプのものには安いものもあるのだが、気に入るものは、値段が破格に高くなかなかよいものが見つからない。あきらめようかと思っていたところ、セール中のお店を発見(万年セール中なのかもしれないが)、金を混ぜて色を出すといわれる真紅のグラスに、イルカをかたどった、柄のついた優雅なグラスを24万リラ(≒16,800円)で購入。高かったがよいお土産ができた。

ゴンドラは貸しきると目玉が飛び出るほど高いので、ゴンドラセレナーデに。10艘位のゴンドラで隊列を組み、運河を巡る。中央には、歌い手とアコーディオン弾きが乗るゴンドラがあり、彼らの演奏を聞きながらライトアップされたパラッツォを眺める。ヴェネツィアなのに、なぜか「サンタ・ルチア」などのナポリ民謡ばかり演奏されるのが、???であるが、夜の運河は美しい。ゴンドラに乗りながら、しばし今までの旅を振り返ってしみじみーとする。ヴェネツィアも今晩が最後だ。

『今日のご飯』

ムラーノ島のトラットリアでイカ墨のスパゲティ、アドリア海風フライ(イカ・タコ・えび)の昼食。とれたての新鮮なイカ、そして、からっと揚げられたフライ。どちらも最高に美味しかった!デザートを食べてお会計。ちょうどの金額を支払うとおやじが、「サービス料は含まれてないよ」との一言。お金がなかったので1,000リラ(≒70円)だけ置いて逃亡。

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