翌朝、朝食前にテラスに登ります。メディナ内のほぼ最高地点にあるこの場所からは、フェズのメディナが一望できます。メディナ一眺めがいいというガイドブックの評価は、確かにその通り。この時点では、雲は厚いが薄日が差し、この後は、晴れるのでは、と勝手に信じ込んでいました(自分の晴れ女度にそれなりに自負があるからなんですが)

そしてメディナ散策に出かけます。天候は、曇り。曇りだと、いろんなものがどうしても、地味に映り、古いタイルも汚れも目立つような気がして、いけません。ブー・イナニア・メドレサを見て、Talaa Kebira通りをブージュールード門まで歩き、Talaa Seghira通りを通ってアッタリーンスークの辺りまで戻った頃、雨が降り始めました。雨宿りをしますが、雨はどんどん勢いをまし、雨をやり過ごそうと考えていた地元の人々もあきらめて去っていきます。ところどころ穴のあいたスークの屋根では、雨を防ぎきれないほどです。そして商店もどんどん店じまいを始めます。
ルシーフ広場から、タクシーを拾って帰ろう!
これは、完全に、判断ミス。迷路のようなメディナ内で行ったことのない場所にいくのが、どれだけ大変か、しばらく、さまよい、ようやくメディナの出口につきました。とはいえ、タクシーが停まる広場の中央までの数メートル、びしょぬれになることは必至です(折りたたみ傘は強風に煽られて何の役にも立ちません)タクシーは、たまに来ても方向が違うと乗せてくれないし、バスは来ないし、びしょぬれになりつつ、どうにかこうにか1台のタクシーに乗り、ブージュールード門まで戻ります。かなり寒いです。門の脇のカフェであたたかいシャイを頂きながら、雨が小ぶりになるのを待って、ようやく宿に戻りました。

中庭には、私達以外の宿泊客全員がいて、おしゃべりをしてました。みな早々にこの日の観光は諦めていたみたいで、「あなたたち、この雨の中出かけていったの?(無謀ね)」という感じです。明日帰国するというロンドン在住カップルも、最後に買い物したかったのだけど、諦めたということで天候を呪っていました。(まぁそれ位ひどい雨だったのです)ともかく寒いので、部屋のストーブにあたり、暖をとります。

落ちそうになる気持ちを救ってくれたのが、アフタヌーンティーサービス。Dar
Roumanaでは、4時半から5時半までの間、アフタヌーンティーをとることができます。(テラスか部屋か、中庭か、どこでもいいのです。しかも部屋代に混みです)私達は、あたたかさ優先で、暖炉部屋でいただくことにしました(まだまだ服が濡れて寒かったので)ここの豪奢な内装を見ながら、あたたかな場所で頂くシャイとお菓子、何よりです。結局この雨はやむことなく、雷まで鳴り始めて、それは夜まで続いたのでした。