Hong-Kong/Macau 2006
エピソード1:不審でしょうか?

香港経由でマカオへ。今回の宿は、半島から一番遠いコロンス島にあるので必然、バスに乗る回数が増えることになる。

マカオのバスは、いや香港のトラムもそうだが、おつりが出ない。そもそもの代金が安い(数十円程度)から仕方がないのだが、両替したてで硬貨を持っていない我々には辛い。
フェリーターミナルから宿に向かって最初のバスはどうにか支払いができた。しかし乗り換え地点にきて、硬貨切れ発生。コンビニや何かで小額のものを買えばいいとふんでいたのだが、至るところにセブンイレブンのある香港とは、異なりマカオはコンビニの数が圧倒的に少ない。あたりを見渡す限りコンビニはなさそうだし、さて何か適当なものが買えそうな店はないかと、アテもなく歩き始める。高層マンションが立ち並ぶ住宅街、レストランはあるのだが、小売店が全くない。気はすすまなかったが、ここしかないと一度は通り過ぎた薄暗い涼茶舗に飛び込む。客とも店主とも図りかねるおっさんが一人、カウンターのこちら側に座っている。「うっ、なんか感じ悪っ!」と思いながらも、ともかくも両替優先、とメモ帳に「酸梅湯」の文字を書いて見せる。「テイクアウトかイートインか」というような意味のことを言われ(多分)イートインと答えると、店の奥から10代後半位の若者がでてきて、冷蔵庫から、陶器製の巨大な急須からコップに酸梅湯を注ぐ。言葉もなくカウンターにポンと置かれたコップを受け取り、席につく。視線を感じながらいそいで、飲み干し、代金を支払う。最後の最後で少しだけおにいさんの方はほっとしたように少し笑った気がするのだが、どうだろうか。
それでなんとなく愛想が悪いというより私たちに対して警戒心があったのだと分かった気がした。我々はそんなに怪しく見えたのだろうか。いかにも観光客、という服装だったと思うのだが、大きなかばんを持ち、観光スポットとは離れた場所にやってきた外国人というのが怪しさを誘ったのか。
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