エノテカ・ピンキオーリ その1
フロントで鍵を受け取ろうとすると、レストランから予約確認の電話があったらしい、「ジャケットを忘れないように、いいディナーを。」と声をかけられ、客室に戻るとやっとスーツケースが届いていた。ディナー用のドレスとシューズを取り出し、身支度開始。相方もジャケットにタイ着用でいざ出陣。
日は高いけど涼しくなった夕方のフィレンツェの町を腕組みながら歩く。目指すレストランのある通りに入って番地を確認しながら進む、がそれらしき建物が見えない。このあたりのハズなんですが、と一軒の邸宅の前に来ると、スーツ姿の男性が立っていた。番地からするとここなのだが、看板は出ていない。とその男性が、「エノテカ・ピンキオーリです」とつぶやいたので、挨拶をして中に通してもらう。緊張しながらも部屋に案内してもらい着席。
日本人専用の部屋がある、という噂も聞いていたが周囲の客を見ると我々の他は、アジア系のカップル(非日本人)と欧米人だけ、テーブルは奥の窓側だし、うんうん、いいんじゃない?予約のメールに、新婚旅行なので、いい想い出を作りたい、って書いたのが効いたかしら?(ってまたその手かよ、私)
最初はひよって料理の写真撮れず。こちらは1皿目のメイン
「もー、ええわ。開き直って一世一代の贅沢しちゃるー!」という気になって料理を選ぶことにした。メニューは全てイタリア語なので、部分部分は分かるのだが、やたら長い料理名が並ぶので、全体としてどういう料理なのかが、頭の中で像を結ばない。うーん、困った。ということで、カメリエーレを呼んで、英語のメニューをもらうことにした。すると日本人の男性のカメリエーレがやってきた。で彼が料理を一皿一皿訳してくれることに。これがありがたいのだが、なにやら申し訳ない気になってしまった。(でもあくまでも態度はなめられないように尊大にしてみる)
エノテカ・ピンキオーリはアラカルトメニューの他、コース料理が2種類用意されていた。デグスタシオーネと呼ばれる味見系(懐石系)の小皿料理が次々出されるコースと、比較的1皿あたりのボリューム感のあるコース、前者の方が面白い組み合わせの料理があり、またいろいろ食べられるというのにも強く惹かれたのでそちらをお願いすることにした。ただ、前菜に、甲殻類アレルギーの相方が食べられないエビが使われてた料理があったので、相談してみると、快くアラカルトメニューの料理に変えてくれた。(対応もいいんじゃないかなぁ)
食べ物が決まったら次はワイン、ということでワインリストから選ぶことにする。コースにあわせたワインのコース(グラスで供される)をすすめられたが、はっきりいって割高(詳しくは忘れたけど1人170ユーロくらいだったかな?)。それなら1本、とっておきのワインをボトルで頼もうっと。ということでブルネッロ・ディ・モンタルチーノの90年をオーダーした。90年というのはトスカーナのワインの当たり年らしく、学生時代の初イタリアの際も聞きかじった知識をもとに90年のワインを探したものだった。
Brunello di Montalcino Riserva 1990
Campogiovanniという作り手のものです