遺跡三昧の旅-カンボジア(2002.12.31-2003.1.5)

頭くらくらバイヨン

南大門からアンコール・トム内に入場し、まっすぐ北に向かうと見えてくるのが、いくつもの山のような塔が折り重なって見えるバイヨンです。第一回廊、第二回廊に中央祠堂が囲まれているほぼ正方形の建築です。南大門同様、アンコール・トムを築いたジャヤバルマン7世によって建てられたものです。王は熱心な仏教徒だったそうで、そのせいか菩薩や飛天の顔の表情も、我々日本人に共感できる要素を強くもっているように感じます。

中央塔には多くの菩薩像

第一回廊には、闘犬や闘鶏といった庶民的なモチーフの、あるいは、戦闘をモチーフとした浮き彫りが施されています。第二回廊(足場悪し!)には、ライ王の伝説やビシュヌ神などの浮き彫りがされており、それらを見ていくのも楽しいです。

柱に彫られた天女像

でも一番印象的なのはなんといっても中央祠堂へと続く階段を上ったときでしょう。いたるところに菩薩様の顔が見え、いや、いたるところから菩薩様にこちらが見られているように感じます。その微笑は優しいようでもあり、私の罪を問いただしているとうでもあり、暑さとあいまって、頭が朦朧、くらくらとするような幻覚に襲われそうになるのです。あな恐ろし、バイヨンなのであります。

クメールの微笑みに囚われる

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