素晴らしき遺跡-シリア・ヨルダン(2000.4)

1杯のチャイに日本人の礼を思い出す

早朝 ワディ・ムーサからアンマン行きのバスに乗る。あたり一面に広がる砂漠の中をバスはキングス・ハイウェイ(ハイウェイといっても、日本の国道レベルの舗装された道だが)を北上する。昼前にはアンマンに到着。タクシーにのってお目当てのホテルを目指す。

ワディ・ムーサでの宿のレベルにおかんむりだったY嬢は、「絶対きれいなホテルに泊まりたい!」といきまいている。ガイドブックのホテル欄を隅から隅までよみあさり、「オープンしたてで大変きれい」というキャッチフレーズのシャヒーン・パレス・ホテルに向かう。タクシーを降りて中に入ってみると、確かにフロントはまともで、まぁこれなら中級ホテルかなという印象。部屋に案内してもらうと、確かに部屋は広いのだがお世辞にも"きれい"という形容詞では呼べないような薄暗い部屋だ。

Y嬢がNG出しをするかと思いきや別にここでいいというのでチェックイン。アブダリ・バス・ステーションからジェラシュ (Jerash) 行きのバスに乗る。40分ほどでジェラシュの遺跡に到着。

遺跡に隣接して街があるのだが、バスが到着するゲートをくぐりぬけると、そこは別世界。ローマ時代の遺跡が広がる。高台にある円形劇場の座席からはフォーラムや列柱通りが一望できる。緑とあいまっていい感じだ。

円形劇場の最上部座席から遺跡を眺める

列柱通りにて

遺跡を見終わって、ゲートをでたところにあるおみやげ物屋やインフォメーションの集まる一角に向かう。Y嬢は1件のアクセサリー屋さんの品物が気になるらしい。結局Y嬢はブレスレットを購入した。するとお店のおじさんが、Y嬢と私にシルバーのネックレスをくれた。私は何も買っていないので、気がひけるのだが、おじさんは、記念だからもらっといてという。さらにお茶をごちそうするから座っていけという。親切すぎるのでちょっと警戒して遠慮すると"どうして遠慮するんだ、警戒しなくても大丈夫だよ。日本人はいつもそうだ。ただ話がしたいだけなのに。"とちょっと悲しそうだった。で結局シャイをごちそうになることにする。いすを出してもらって、かけているとシャイが運ばれてきた。

話を聞くとおじさんは、コーカサス人らしく、ヨルダンに逃げてきたのだそうだ。東洋的なものに関心があるらしく、禅について質問される。(あんまり答えられない)しばらく話をして、席をたつときに椅子を元の通り積み上げたら、(それだけなのに)おじさんが、「日本人はやっぱり素晴らしい!アメリカ人やヨーロッパの人間はそんなこと絶対しない。日本人は礼儀を知ってる。」とこれまたベタ誉めするものだから、たいしたことしていないのでかえって恐縮してしまう。と同時に、やっぱり礼儀って大切だよなぁと改めて実感した。

夕飯はアンマンの青山(?)でタヌウリーンなる高級レストランで食べる。シックな雰囲気でまとめられた店内は、ぎらぎらした白熱灯ではなく、穏やかな照明で彩られ街中のレストランとは一線をかくしている。供されるアラビア料理もどことなく上品でアラビア料理嫌いのY嬢もこれならOKと太鼓判。

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